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悪の秘密結社乗っ取りマニュアル11

新たなる戦士登場!!







そ~だなぁ、例えば正義の味方連中への事件の通報システムがわかったとしたら、どうなると思う?

基本的にキラクロウのような馬鹿が暴れる→市民に決定的な被害が出る前にヒーロー登場、という手順を取っている以上、何らかのネットワークが町中に張り巡らされていると見て間違いない。
そいつについてあるだろうな~レベルの知識ではなく、どこのルートを伝ってどのような奴から連絡が行くか、ってのを知っていれば、何とかそれの裏をかけるように考えることが出来る。
一部であろうとそれの改竄が出来れば、偽情報をつかませるのも、伝達途中で握りつぶすのも、格段に楽になるとはおもわねえか?
出来るなら、その改竄のときにも誰かさんの助けが欲しいがね。



もしくは、正義の味方達自身が自覚している戦闘システムの欠陥が事前にわかったとしたら、とかでもいい。

例えば、三分しか変身出来ない、ってことは当人らは絶対に隠さなければならないことだからガードは固いだろうが、同時に内部ではどうにかその制約を外せないか、と試行錯誤していることは想像に難くない。
そん名こんなでそこらじゅうに転がっているであろう弱点の情報を見ることができれば、敵対者は容易くそいつらを撃退できるって寸法だ。



あるいは、正義の味方が保有する、自分の身内ではないけれども時には協力、連携して共に正義の為に戦う者の情報が見れたら、なんて仮定も悪くねえんじゃねえか?

国家公務員ならば、たとえ害をなすことは無くてももぐりの正義の味方を完全に無視はしねえはずだ。少なくともどんなやつがいるのか、誰と戦っているのか、ぐらいは抑えておこうとするだろ。あるいは、公権力を使ったいろんな情報収集だとかな。
そん中には、悪役側ではどんなに頑張っても手に入れられない類の情報だって、あったりするんじゃねえかなぁ。



じゃあ、こういったことを踏まえての、質問だ。
例えば……正義の味方の身内を配下に組み込むことが出来たら、どうなると思う?









そんなわけで、現在秘密結社キラーアースとぶつかっているプリズムレンジャーは、外面的には変わらないものの、すでにほとんど無力化が成功してたりする。
まあ、他の怪人とぶつかりあったりとかは変わらずしているが、少なくとも俺が参加している作戦に関してはもうほとんど影響はねえ……偽装の為にたまにわざとぶつかっている以外はな。

今後、キラーアースに対してはさておき、俺に対して敵となることはほぼねえといっていいだろ。
念を入れて後ニ、三人洗脳しておいてもいいが、無力化のためだけなら現状で十分だ。
そこまでする必要もなさそうだぜ。

気分は、プリズムレンジャー編、完! って感じだな。





そんなわけで見事な手際で一仕事終えた俺だが、世界はまっちゃくれねえ。
すぐさま次のお仕事の始まりだ。
もっとも、自営業のよさとして次のシノギは自分で選べるんだけどな。

現在、大雑把に分けて三つの選択肢があるっていっても問題はない。
こいつらを改めて一つ一つ検討することにするぜ。



一つは、実にオーソドックスな奴だ。
ピンクを足がかりにして、プリズムレンジャー全体を切り崩していくって奴だ。
無力化だけじゃあプラマイゼロだ。どうせだったら、プラスになるようにこっちの味方につけておきてえ。
残りの奴らを嵌めるのには、ピンクがさぞや役に立ってくれるだろう。
ピンクが裏切れないよう早めに身内を嵌めるように仕向けて手を汚させておく、って意味もあるから、実に安全、確実だ。

が、しかし……それゆえに、ピンク攻略と同じような展開になりそうで面白みがねえとおもわねえか。結局ルンの位置にピンクが来るだけだ。
いろいろ考えてもいいが、男連中が大半のあいつらにそんなに手間をかけるのは面倒だしなぁ……我が忠実な配下の戦闘員君もそれじゃつまんないだろう。
だが、新メンバーとして加入したオレンジと、司令官のパープルは女だし、内情もほとんどわかっている。
一番やりやすいから、こいつをさくっと片付けて駒を増やしておく、ってのは悪い考えじゃねえ。


二つ目は、このまま、別の方向からの戦力拡大路線に行くって事。
ピンクをほぼ無傷で手に入れ、ハエの奴が持つ変身ステッキも所有している俺だが、ここらで一つライダー系のヒーローが欲しくなってきた。
そこで、こっそりとウォッカの研究室よりパクってきたこのライダーベルトを、誰かその辺の奴に与えてみる、ってのはどうだろうか?
正義の味方しか変身出来ないっていう気むずかし屋の変身ベルト君を、何とかなだめすかして変身させる方法を考えるのだ。

具体的にいうなら、あらかじめベルト君の気に入りそうな人格にその辺のガキを改造しておいて、変身の資格が得られそうであるならば、こっそり再改竄してみる。
所詮無機物、一度変身しちまえばもうそんなに考える脳みそなんてねえだろ。
悪のライダーが俺の部下に! レンジャーと触手とライダーが一堂に会するわけだ。
なんか新しい展開になりそうじゃねえか?


そして、三つ目。
ハエが当初主張していた、黒の魔女とかいう団体に喧嘩を売ってみる。
ハエと同じ使命を受けてこっちの世界に左遷された妖精が後二人いるらしいので、戦っていればそのうちそいつらも出てくるに違いない……というか、プリズムレンジャーから横流しされてきた情報の一部に、それらしい奴がいた。
ガキにハエの持ってたステッキを与えれば、普通に変身出来たしな。
残りの二人を洗脳してもよし、黒の魔女とか言う側を切り崩してもよし、と一番身入りの多いルートだろ。
その分、俺だけで一悪の組織と一正義の味方を相手にすることになるから、危険も多いだろうけどなっ!



おおっと、もう一つ。忘れてた。

今の戦力で、幹部連中に喧嘩を売るってのもあるんだが、これは今回無しにしておこう。
そいつはウォッカを使ってもっと面白楽しいのを考えてるから、お楽しみとして取っておいてんだ。
もっとじっくりじっくり時間を掛けなきゃ、せっかくこき使われてもここにいた意味がねえだろってもんだ。





そんなこんなでこんな感じで選択肢をいくつも保有しているわけだが、ここで考えたいのは今の俺には幸運の女神様だか悪運の魔王だとかがついてるに違いねえ、ってことだ。
資金を手に入れ、拠点を手に入れ、正義の味方を手に入れ、女も手に入れた乗りに乗ってるアゲチン男だ……ついでに触手もゲットしてるぜ?
もう、何をやっても成功間違いなし、ってのが今までの実績から容易に導き出せる。

要するに、今の俺ならガラスの雨が降ってきても傷一つ負わないし、必殺必中の暴走トラックだってアッサリかわしちまう、ってくらいに今の俺には幸運が宿ってんだ。

そんな今絶好調の俺なら、どれを選ぶのか……当然解るだろう?


そう、全部やるんだ。
同時進行したほうが、三倍上手くいくって寸法よ!

とはいえ、全部一片に説明するのは流石の俺にも骨だ。
とりあえず、魔法少女から狙ってみることにするわ。


そんじゃ、始めるぜ?
VTR……スタート!











杜若沙織は、疲れていた。

彼女は、正義の味方である……少なくとも、そう名乗っても誰からも文句が出ないほどに。
積み上げてきた実績は、紛れもない正義を標榜する者にふさわしいものであったし、現在の姿―――フリルの沢山付いた、それでもどこか露出の多いドレスのような姿もそれを象徴するかのようなものであった。

闇の中でもなお映える、その青と白に彩られたドレスに穢れは一点もなく、それどころかはるかに沙織を強くした。
今まさに異形としか言いようがない化け物を魔法としかいえない力で粉みじんに変えたことも、彼女が魔法という力を振るって闘う正義の味方であることを如実にあらわしていた。

愛と平和の為に、闇に潜み、闇に生きる魔物たちを人知れず屠る魔法少女として文句のつけようのない姿であった。


にもかかわらず、杜若沙織は疲れていた。



(いつまで……こんなことを続ければいいの…)



突如目の前に現れた妖精から与えられた力を使って、魔法少女としてたった一人で異形の軍団と三年にも渡って戦い続けた彼女は、その終わりのない、そして見返りの少ない戦いに疲れてしまったのだ。

変身を解除して、学校指定の鞄を持ち上げるその姿は、先ほどまでりりしく立ち回っていた戦士と同一人物とは思えぬほど力なく見えた。



疲れた手足をやっとの思いで操って部屋に帰り着くや否や、沙織は着替えもせずに部屋のベッドに倒れこんだ。
どさ、っと放り投げられた形になったバッグがじゅうたんの引かれた部屋の片隅に乱暴に転がされる。
御付の妖精であるリーンが入っているコンパクトもそこに入っていることに後から気づいたが、今はそんなことも考えたくもなかった。

そもそも、ここ数日リーンとは会話もないのだ。
ここでまた話しかけて、嫌な雰囲気にはしたくない。



(どうして……こんなことに?)



いつから、こうなってしまったのだろう、と考えることであふれそうになる涙を沙織は誤魔化した。


始まりは、間違っていなかったはずだ。

悪の組織が乱立する世界になってしまったことに、沙織は幼い頃より義憤を感じていた……そんな、物心が付くか付かぬかぐらいのときよりこの国は争いが常に起こり続けていた。
少なくとも、沙織はもはや完全に平和だった頃など思い出すことが出来ない。


平和に暮らしているだけの人々が、ただの一部の連中の身勝手な欲のために命を落とす。
正義の為に戦っているはずの人たちが、悪人たちのあまりに圧倒的な物量に敗北する。


そんな姿を幼い頃より嫌というほど見てきて、それでも平凡な小学生である沙織には何も出来なかった。
人よりほんのちょっとだけ早熟で、人よりほんのちょっとだけ飲み込みがよかった沙織は、自分だけの力でそれを正すことなんて到底無理だなんてわかっていた。

だから、諦めた。


それでも悪は許せない。
何とかしたい、何とかできないか、という感情は事件の報道を見るたびに巻き起こった。
そんな時いつも目に映るのは、同時にそれを解決したとテレビで放映されるヒーロー・ヒロインたち。
彼らは変身する前はただの人として暮らしながらも、変身という形でひとたび姿を変えると超人的な力を得て事件を解決していくのだ。


ただの人であっても変身さえ出来れば、『正義』を成せる。

自分もあんなふうになれたなら、自分も魔法みたいな力が使えたら。
夢を見るのはいつもそんなことばかり。

憧ればかりが募り、現実がすべて灰色に見えるようにすらなってきた。
学校の成績も落ちてきたし、友達とうまくいっていないことも、変身さえ出来ればすべて帰られると沙織は信じた。

自分にも、きっと秘められた力があるはずだ。
自分にあんな力があればきっと世の中を変えられるはずだ、と空想に浸るだけの日々が続いていた。


だからこそ沙織はそんな世の中を、そんな自分を変える為に、リーンから伸ばされた手を取ることを決断した。
ある日突然現れた妖精に「正義の味方にならないか?」といわれたときに、「力を与えてあげる」といわれたときに、ためらいもなく頷いたのだ。


だから、魔法を使って悪の異形たちと人知れず戦うことは、まさに沙織の願ったとおりだったのだ。
沙織は熱心に戦ったし、存分にリーンの期待に応えたはずだ。
まさに沙織の正義の魔法少女としての実績と立ち振る舞いは、この時期に築き上げたといっても過言ではない。






だが、その思いも今は遠い。



(戦って、戦って、また戦って……もう、疲れたよ)



魔法少女たちにはその正体誰にも明かしてはいけない、という暗黙のルールが存在する。
変身中はある程度容姿がばれないように認識を疎外する魔法が掛かってはいても、変身を解いてしまえば単なる一般人に過ぎないからだ。

変身する前を狙うような手間の掛かることをする悪役はそうはいないものの、皆無ではない……例えば、とある卑劣な改造人間のような。
そういったことを防止する為に、お目付け役である妖精たちはいつも魔法少女達に念入りに秘匿義務を言付けるのだ。


それは、国家公務員のようにある程度の防衛体制が普段から敷かれているわけではない、ライダーのような個人でやっている一般人上がりの正義の味方にとっては当然のことであるのだが、その決まりに理想をすり減らすものは少なくない。


自らは、身を削って平和の為に戦っている。
にもかかわらず、感謝も、賞賛も、利益も、変身を解いた彼女には何一つ与えられない
そして、同じようにやっている正義の味方の中にはそれらすべてが与えられているものがいる。
自分だけ、どうしてこんなにしんどいんだろう、と。


勿論、それに対して納得できるものも大勢いる。
元々、世のため人のために人知れず戦うことを承諾した者たちだ。
たとえいかなる不遇な身に堕ちようとも、ただ世間が少しでも平和になることのみを喜びにして、人知れず正義の味方業を続ける者は大勢いる。


だが、理想と正義に燃える初めの頃はさておき、戦闘期間が長引くにつれて正義の味方業に取られる時間的拘束とそれと引き換えにしておろそかになっていく本業、肉体的苦痛や疲労のあまりの大きさ、終わりの見えない戦いに対する絶望と、それに対する見返りのなさは、「平和を守ることへの充実感」だけで補えるものではない者も、当然いるのだ。

正義を成すにつれて、昼夜を問わぬ敵の襲撃に体を壊すもの、守れなかった一般人の遺族の声に耐えられなくなるもの、度重なる出動に職場の信用を失い日々の糧を得られなくなったもの、正義の味方業というものはたとえ仕事としてやるわけではないにしても、多大なリスクを抱えているのだ。


そして、霞と人の善意だけを食べて生きていける妖精たちは、生きる為の糧を稼がなければならないこういった人間特有の感情には全く理解を示してくれないのだ。



それでも、沙織は戦い続けた。

だが、その動機はもはや大部分は正義の為ではなくなっていた。

それは幼い頃に夢見た魔法という力の魅力の性だ。
何のとりえもなく平凡な小学生だった沙織に、突如与えられた超常の力。
その力に、魅力を感じない、酔いしれないものなどいないだろう。

自在に空を飛べる、遠くの場所に一瞬でいける、姿を憧れのものに変えられる。
正義の御名の元にそれを振るうことこそが、いつしか沙織の戦う理由の大半となっていった。

魔法を自由に使える、という特典は、三年以上にも渡る長き孤独な戦いで正義感というものが粉々に砕け散りすり減らしていった沙織をなおも戦いの場に縛り付けるほど魅力のあるものだったのだ。



だが、それももはや限界。
憧れでご飯は食べられないし、妖精は勉強の助けにはならない、魔法で友達は作れない。
魔法を使える、という特典だけではもはや沙織は他人の為に戦えないほど疲労していた。



にもかかわらず、それは正義の具現である妖精たちにはわかってもらえなかった。



『だから駄目だって! 女王様からみだりに人に見せるなって厳命されてるんだ!』
『でも、もう限界なのっ! 都の保安局に所属させてもらえれば、お給料だって出るし、学校にだって行ける余裕が出来るはず。もう人目を忍んで戦うなんて嫌なの!』
『どうして……あと少しじゃないか!』
『あと少し、あと少しって、じゃあ一体いつになったら終わるの!?』



喧嘩別れのように結論が出ないまま、数日前の口論を思い出すとまた鬱になってきた。
確かに、今までのように人知れず戦えればそれが一番いいことは沙織にもわかっている。

国に所属する、ということは結局のところ誰かの命令を聞く、ということだ。
そして、魔法少女になったばかりのころならばさておき、もう高校生にもなろうかという年にもなれば、国というのが民主主義だけで動いているわけではない、ということも解りかけてくる。

国政を左右する人たちの利益のために命令される可能性は、今まで一人で戦ってきたことで救えていた人たちの切り捨てに繋がりかねない。
そんなことの理解の助けぐらいには、ここ数年間の戦いの日々が沙織を大人に変えていた。

そういった面からいえば、魔法少女が完全公平な正義が成せなくなる、なんていうのであれば、存在する価値はないようにも思える。


だが、自分ももう限界なのだ。
たった一人で大勢の異形の怪物たちと戦って戦って、それでも報われない日々にもういっそすべてを投げたしたくなる。
自分が救って欲しいぐらいなのに、リーンが確約した『新しい仲間』とやらはいつまでたっても現れない。

だから、ほんの少しの助けを期待して、国が保有する『正義の味方の連合組織』に参加をしようと告げたのに、リーンは全くそれを理解してくれないでただただ理想を言うばかり。



『とにかく、駄目だ! そんなこというなら、もう僕は妖精界に帰るぞ!』
『っ! じゃ、じゃあ、勝手にしなさいよ!』



それどころか、強引に参加しようとするのであれば変身という魔法を取り上げて魔法界に帰ってしまうことすらほのめかしたのだ。
結局怪物の襲撃があった為に結局曖昧になったが、リーンの言葉はありえる未来として確かに沙織の心を揺らした。


冗談ではない、と思う。
正義の為というお題目のために人をさんざんに使い倒して、身も心もすり減らした挙句に僅かな僅かな報酬である魔法という力すら自分から奪い取ろうというのだろうか?


それはいくらなんでも、あんまりではないのか。

正義の為、それもある。
だが、それも魔法という力があるから成せたのだ。
今まで正義感はあってもそれを実行までも移せなかった沙織に人とは違う正義としての力を与え、情熱をすり減らしてもなお沙織に残った力。

魔法が振るえるから、人とは違う超常の力を振るえるという対価があったからこそ、最後まで割りの合わない正義業を続けてきたのに。
ほんの少しの助けを求めただけで……


そこまでいって、沙織はようやく自分の魔法が正義を対価に借りているだけのものに過ぎないことを理解した。

所詮は借り物の力。
本当の意味で幼い頃の自分が望んだような自分の力としての魔法を得られたわけではないのだ、と。
妖精たちから『与え』られ、自分がそれを振るう道具でしかないことにようやく沙織は気がついた。
リーンからすれば、誰でもよかったのだ。
正義感が強くて、魔法にあこがれている平凡な少女なら、沙織でなくても。

自分は選ばれたんじゃない……ただ、偶然気まぐれで拾われただけの、代わりなどいくらでもいる路傍の石ころだったのだ。
正義感がなくなってしまえば、もはや沙織を選ぶ必要もないのだ、ということを。






勿論、妖精であり人の悪意などこれっぽっちも持っていないリーンは、そんな沙織は用済みだ、といった意味のつもりでいったわけではなかった。
本気で妖精界に帰るつもりなどなく、今後もずっと沙織がパートナーでいて欲しいと思っていた。
ただ、ほんのちょっとそんなことを言い出す沙織に対して拗ねて見せたにすりない。
伝承に残る妖精のようにいたずら好きで、おっちょこちょいで、無邪気さゆえの残酷さとやさしさを持っていて、それを人間の言葉で表現することができなかっただけなのだ。




だが、その人の心を、人の弱さを本当の意味で理解していなかった妖精によるそのたわいのない行動は、沙織の磨り減りきった正義の心に最後の一撃を与えることとなった。






次の話へ

Comment

幻想郷より失礼します

此方にきさせて頂きました。

リキュールの性格がかなり好みで、かつ相手側の心理描写が多く楽しませて頂いてます。
ピンク経由で得るだろう情報で魔女っ娘(娘?)をどう切り崩していくのか楽しみです。

では続編をお待ちしております。
非公開コメント

プロフィール

基森

Author:基森
蚕鳴や円禍と名乗ってたこともあります。

主に小説・ssなどを置いているブログです。

自前の本棚を持つのは初めてなので手探りでやっている程度のものですが、わずかばかりの暇つぶしにでもなれば幸いです。


メールは「kulukku106☆yahoo.co.jp」まで、☆を@に変えた上でお願いいたします。

そろそろ、非営利にならトップへのリンクフリーとか言ってみたり。

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