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悪の秘密結社乗っ取りマニュアル8

『求人・触手要員』レンジャーを触手で嬲るだけの簡単なお仕事です

ピンクがサトシと交流深めている間、正直暇なので…………


触手を培養してみた。



「……これはちょっと予想外だったな」
「……まあ、途中で調子に乗ってしまったことは認めますが、一応依頼どおりの内容になったはずですよ?」
「そりゃ、それなりの金出したんだからそうじゃなきゃ困るぜ」



ついこの間俺のピンク拉致に端を発するレンジャーによる則摩支部襲撃のとばっちりを受けて、キラアネモネ(正確に言うならキラシーアネモネ―――イソギンチャクだと思うんだがな)が爆散したらしいんだが、その細胞片をウォッカが裏で手を回して手に入れたらしい。
で、こっちもそれなりに本部に顔を出しとかにゃ逃亡者扱いされるから出てきてた俺がばったりそれを見つけて、ちょうど小金もあったしウォッカに暇つぶしに『なんかそれ使って面白戦闘員作れねえ?』と依頼。
普通の戦闘員の改造依頼ばっかりでちょっと知的好奇心的にいらっと来てたっぽいウォッカがそれを安請け合い。

俺としては、触手的な鞭を背中から数十本生やしているという色物的な外見でありながら、結構なレベルで使えてたキラアネモネの劣化コピーでもできりゃあ上々だと思ってたんだが………


四日後、その辺で暇つぶしをし終わってウォッカのラボに見に来た俺を迎えたのは……触手で出来た海栗的な何かだった。
見た目は四方八方に触手で出来た針を突き出しまくっている丸い何か。

目も鼻も口もないそれはとても元が人間だったとは思えない。


そもそも、ウォッカの専門は戦闘員の改造だ。
ドクターみたいにまともに怪人を作る技術力なんかありゃしねえ。

だから、キラアネモネに及ばない程度になんかウォッカアレンジの改造人間的な奴が出来ると思ったんだが、こいつは予想外だ。
これどう見ても戦闘員ベースだとは思えないどころか、怪『人』ですらないぞ。
まず二足歩行できてねえじゃねえか。
よっぽど好き勝手しやがったな。


「歩けんのか? こいつ……」
「はは、無理に決まってるじゃないですか。精々這う程度ですよ」
「戦いは?」
「手数と柔軟性はあるんですが、どうもねちっこい動きしか出来ないみたいですね。パワーがないんですよ、パワーが」


そういって、ウォッカが傍らにあった分厚い書類の束をその触手海栗に投げつけると、そいつは何とか自身の制御する何十本もの触手で受け止めようとしたが、数キロ程度の重力に負けてそのまま止めきれずに本体的な中心部分までずぶずぶと埋まっていく。
……戦いは無理、と。


「……俺の命令、ほんとに聞くのか?」
「さあ? 一応幼稚園児並みの思考能力は残ってますし、あなたの能力の受信機は埋め込みましたから多分いけると思いますけど……容量的に自爆装置をつけられなかったのが痛かったですね」


実際、触手の一本に触れてみる。
基本的にウォッカの前であんまり汎用性があると能力を晒すわけにも行かんので、接触型にせざるをえない。
気持ち悪ぃーな、おい……触っても大丈夫なんだろうな?

ねちゃ、というか、ねちょ、って感じの擬音を共に一本をわし掴むと、ローションに塗れたゴムで出来たぶっといロープを握ってるみてえな感触と同時に相手の神経をジャックした時の特有の感覚を受け取れた。


まあ、操れるみたいだな。
だが……戦えないし、自爆も出来ない人間大海栗ボールを操ってどうしろっつうんだよ?
使い道がわかんねえ。



「戦闘に使えねえんなら、用途はなんだよ……」
「え? 面白くないですか?」



即答するウォッカ。
その顔には迷いのようなものは何もない。
多分、作っている最中になんか楽しくなってきて、我を忘れて没頭してたんだろ。
それがなんの役に立つのか、なんて考えもせずにドクターから盗んだ技術を使えば自力でどこまで改造できるかのテストでもしたんだろうな。

別にそれは責めることじゃねえ。
今回はどうせピンクへの仕込みの時間つぶしだったから、丸々失敗に終わっても別にかまわなかったんだ。



「ま、確かに面白いからいいか……じゃ、貰ってくぜ」
「ええ、好きにしてください」



それがそれなりに形になったモノが結果として残ったなら、悪くはない。

効率だけなんて、つまんねえ。
あんまり効率だとか、基本ってもんを無視して別の楽しみ―――例えば俺でいう乗っ取り計画とか―――に支障が出るならあれだが、それ以外であれば存分に遊ぶ。

そういうなんは嫌いじゃねえし、まあこんな色物を一匹ぐらい飼っててもおもろいからいいか。

そんなこんなで触手をつれて凱旋……



……帰れねえっ! 

どうやって持って帰るんだよ、こんな怪しさマックスの物体つれて公共交通機関で移動なんて冗談じゃねえぞ。
流石の俺でも普段は正義の味方どもに目をつけられねえように、おとなしく、おとなしく過ごしてるぜ―――悪の組織が乱立してるだけあって、街の正義連中の監視網も半端じゃねえ。
基本的に上の連中の利害の衝突とかで協力し合ってはないはずなんだが、それでも上手いこと機能してやがる。
前にジョークで戦闘員スーツのまま歩いてたらたまたま通りかかったらしい上位ライダーにマジで殺されかかったしな。

とりあえず、ダンボールにでも入れてみるか……悪の秘密結社の本部にダンボールなんて所帯じみたもんがあるとは思えんが、なけりゃどっかから奪ってこさせりゃいい。
一応能力の有効射程範囲内にいた戦闘員どもに対して命令を下して探させてみるとするかな。











がらがらがらーと台車に乗せた触手海栗……いい加減呼びづらいな。
とりあえずマリモと名づけることにすっか。

そのマリモを俺のラボと化している病院跡まで運び込む。
結局ダンボールは本部では見つからなかったので、わざわざここに待機していた戦闘員に持ってこさせた。
まあ、秘密保持の観点からは時間は掛かったが俺直属の奴を使えたってのは、悪くはねえ。

ウォッカの洗脳も順調に進んでいるとはいえ、まだ完璧じゃねえしな。
あんまりアイツ配下の戦闘員つかってこっちのことを感づかれるわけにはいかねえからなあ。


持ってきたはいいが、そもそも使い道がないので、どこにおいておくかも困る。
一応生き物らしいので、餌も食うし体も汚れる。
ペットなんざあガキ一人で十分なんだから、なんかやらせにゃもったいないんだが、イマイチ使い道が思い浮かばねえんだよな。

外に出したら速攻偉い騒ぎになるし、かといって今んところ戦闘員どもで人手足りてるしな。

モップ代わりにそこら辺掃除させるか?
いや、粘液とまんねえから余計汚れるよな。



「で、連れ帰ってきたのはいいが、どうすっかな、これ」
「へ? 隊長、触手陵辱フラグ用じゃないんですか、これ?」
「なんだそりゃ?」



どうしたもんかなあ、と思っていると、戦闘員の一人がなにやら面白いことを言い出した。
言い出した戦闘員はたしかゲーマーだったと思うのだが、そいつがこれをピンクにけしかけてみては? と言い出したのだ。
こいつは前に「男はドリルです!」とか唐突に言い出して左手を△←こんなおもちゃみたいなドリルと換装出来るようにしてもらった妙な奴だ。

言われたときは、イマイチ理解が及んでなかった。
そもそも俺がこいつをウォッカに作らせたのは、暇つぶしの面白戦闘員としてだったから、具体的にどうこう、というビジョンはあんまり浮かんでなかったのだ。

それをコイツは、つい先ほど見たにもかかわらず、すでに何らかの具体的な運用案があるという。



「いやいやいや、なにいってんすか、隊長! 我々の仲間にこの触手君が加わったのであれば、もはややることは一つでしょう!」
「あん? とりあえず、言ってみろ」
「あざーすっ! つまりです、この触手君を使って、あんなことやこんなことを……」



ちっとも情報量が増えてねーぞ、おい。

だが、言いたいことはなんとなく分かった。
要は、こいつを今まさに絶賛監禁中のピンクの相手に当てようというのだ。


今まで考えもしなかったが、確かに面白い。
本人いわく「エロゲなら常識ッすよ!」とのことだが、確かにこの生理的嫌悪感を煽るねとねと感といい、一杯ある腕だか足だかといい、心を折るにはぴったりの道具だ。

そんなものを使っての性的陵辱。
いかにも悪の秘密結社のやることっぽいし、どうやら部下の慰安にも適しているらしい。
俺が気持ちよくないのはあれだが、まあ実に新しい感じなのでそのぐらい問題なしだ。

とはいえ、今はサトシが頑張っているところなので、それをいきなり邪魔するってのはどうなん? って感じはする。
まあ、危機感を煽ると同時にサトシに親近感を抱かせる為に尋問チックなことはやらせてはいるが、正直ピンクが知っている程度の情報なんぞはすでに入手済みなので、今はもっぱら吊橋効果のための尋問でしかない。

そんなところにマリモをぶつけんのは、ちょっくら効果が強すぎると思うね。
と、いうわけで後回し~にしようと思ったんだが。



「ふん……まあ、もうちょっと段階進んでから考えるか」
「そ、そのアカツキにはぜひこの俺を撮影係りに!」
「別に監視カメラあるから部屋にピンクとマリモぶちこんどきゃいいと思うぜ?」
「何いってんすか、隊ちょ――! 変身ヒロインと触手、生で見て、撮影して、二度おいしいんじゃないっすかっ!!」



うぜえ……うぜえよ、コイツ。
テンションが明らかにいつもと違う。何がこいつをそこまで駆り立てるんだ。
こいつは昨日までは割りと地味目の戦闘員だったはずだが……ああ、オタクってやつか。

今も愛しげにマリモを撫でさすっているところを見ると相当気持ち悪い。
あんまり愛着の抱ける形じゃねえだろうに。

が、まあ俺は寛大な上司だ。
部下の慰安には最大限気を使うところが、他の凡百の改造人間や怪人どもとは違うところだぜ。
と、いうわけでコイツの要望もそう切り捨てたりはしない。
使い潰す(爆破)までは十分に人生を楽しませてやらにゃあ、かわいそうだろ?



「あ~、わかったわかった。俺んとこに真っ先に編集上がった奴持ってくるってんなら許してやるよ」
「も、もちろんっすよ! 機材とかも全部用意しておきますから任せてください!」



とりあえず、面倒なことにならなきゃどうでもいいや。
あんまりにあんまりなテンションなんで一応思考の一部にリミッターをつけておくが、いざとなったらコイツ爆破してもみ消しちまおう。
ピンク監禁してんのが、今の段階で幹部連中にばれるとコトだしな。



「……足つかねえようにしろよ」
「大丈夫、俺の私物です! ああ、いざというときの触手祭りのために用意をしておいたものの、まさか本当に使う機会が来るなんて……戦闘員やっててよかったーー!! キラーアース、万歳! リキュール様、ばんざーーーい!!」



どっかを襲撃してカメラ奪ってきて、その足でここ帰ってこられても困るからそういったんだが、コイツは俺の想像をはるかに超えやがった。
どこから取り出したのやら、まるでテレビスタッフとかが持ってるようなビデオカメラを取り出しやがる。


っていうか、それが私物かよ……でけえよ、おい!
てっきりハンディカメラでも今から買ってくんのかとおもったら、どう贔屓目に考えても俺が想像していたやつとサイズが数十倍で違うぞ。
明らかに個人用ではないと思うんだが、まあたまに撮影に来ているヒーロー付きのテレビ局員からでも奪ったのかねえ。

嬉々として電源を入れ、レンズ越しのマリモを見て奇声を上げる戦闘員に、間違いなく俺の駒であるはずなんだが正直ちょっと近寄りたくねえ妙な悪寒を感じる。





ま、いざとなったらレンジャーの自宅とかにも送りつけよう、と思ってたから画質がいいに越したことはねえからいっか。
あいつらも、仲間の痴態なんぞはしっかり見てえだろうしなあ……へっへっへ。

おお、そう思うとなんか楽しみになってきたなあ。
そんなこんなで俺ことリキュール。
ピンクがサトシといちゃついてなんだかんだとしている今日も元気に小細工労して頑張ってるぜ!


次の話

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プロフィール

基森

Author:基森
蚕鳴や円禍と名乗ってたこともあります。

主に小説・ssなどを置いているブログです。

自前の本棚を持つのは初めてなので手探りでやっている程度のものですが、わずかばかりの暇つぶしにでもなれば幸いです。


メールは「kulukku106☆yahoo.co.jp」まで、☆を@に変えた上でお願いいたします。

そろそろ、非営利にならトップへのリンクフリーとか言ってみたり。

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