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外史につくろう穢土幕府・35

真のつかない恋姫無双を始めてやったとき、『真名』というシステムにイマイチ馴染めませんでした。
重要っぽいのにあっさり預けられたり、普段からそれで呼び合っていたり、別に二つ名前作んなくてもいいじゃん、と思ってました。

でも、エロシーンで「関羽」とか「董卓」とか呼ばれてもイメージ映像が『髭』しか出てこなくて困ることは確かなので、今では結構優れたシステムだなあ、とか思っています。









「……遅すぎる! ちっ、しょうがねーな」


がばり、とただ単に椅子から立ち上がるのさえも勢いを付けて、怠惰な人形遣いは戦場から離れたこの場所より、ようやく動き出す。









囲まれた、ということを自覚した瞬間に詠はその頭の中をさまざまなことが巡り巡るとともに、一気に冷静になった。
もはやこの状態になってしまえば最初に考えていた劉備を捕らえるなんて事は到底不可能ということは言うに及ばず、自分が逃げることさえ出来ない困難な状況へと陥れられたことが、瞬時に理解できた。
ここにいたって、自分がとんでもない大きな失敗を犯してしまったのだ、ということが理解できないはずがなかった。

劉備を……諸葛孔明を甘く見た。
大規模な実戦経験なぞ今回の戦が始めてであった詠は、自分よりも智に長けたものと戦った経験が机上でしかなく、当然負け戦というものをしたことがなかったのだ。だからこそ、引き時を間違った。
今になって彼女は、ようやく気付いた。
一刀より教わった、心臓という臓器が一度跳ねるごとに全身に向かって冷たい血が流れてゆき、しかし四肢からは力が抜けていくその敗戦の味は、全くの未知の感覚だった。


周囲から叫ばれる降伏を求める呼び声とともに雨のように降り注ぐ数多の矢。
河東軍の中核、司令部ゆえに攻撃力よりもむしろ防備へと力を降り注いでいた詠の麾下の部隊は、その死の雨に対して盾で、鎧で、人の身で阻み、なんとか詠の身にだけは届かないようにと細心の注意を払っていたが、その彼らが信頼する詠とてももはやこの状況では手の打ちようがない。


(騎兵……ダメね、数が足りない。援軍を待つ……といっても、この浮き足立った状況じゃ持ちっこないわ。だったら……)


自身の生存を諦めて遣り残したことがないなどと言い切れるほど彼女は現状に満足していなかったし、今の自分にとって一番大事なことにとって、自分という存在が重要な役割を果たしている、ということぐらいは当然ながら知っていた。
だからこそ、彼女は今なお諦めずに武器持たぬその身における唯一の刃である思考を続けているのであるが、悲しいかなこの外史において彼女に与えられたその名は賈駆。
何人もの主君の下でその名を轟かせた政治家としての評価は極めて高いものの、逆に言うならば幾度も主を変えた降将で、戦において献策を無視されたこともいくつもあるその正史での活躍の通り、軍師としての能力は決して無双を名乗れるほどではない。
この窮地において、圧倒的なまでの才で持って必殺の布陣を引いてきた最強軍師孔明の罠を食い破れるほどの至高の策をやすやすと練れるわけがなかった。

絶対服従というわけでもない、あくまで通常の主従関係しか持たぬ兵だけを頼りに、画期的な新兵器の一つも持たないで自分よりも才に満ちた相手を打ち倒せるほど、彼女の力は万能ではなかったのだ。
そして、こんな状況下であってもたった一人でひっくり返せる天下無双の力は、今回の外史においては彼女と共に歩んでいない。
だからこそ、孔明による遅延工作と渾身の英雄殺しの陣を突破するという危険を冒してまでこちらを官軍が助けに来る、という甘い希望さえも持つことが出来ない現状では、時間と共に悪化を見守るぐらいしかできることがなかった。


『聞けい、河東の兵よ! 至高の座を弄ぶ袁紹に義、徳、理、共になし。それでもなお、あやつに組するか! お前たちに一片でも義心があるのであれば、武器を捨てよ!』


空を切る矢羽の音と共に聞こえてくるのは、堂々たる武将の降伏を求める声。それを聞いて、周囲の兵たちが動揺するのが詠には理解できた。
確かに、この現状においては河東全軍ならばさておき詠の部隊と閉じ込められた僅かばかりの騎兵だけに向けて言うには、その降伏勧告は決して場違いなものではない。
あちらからすればもはやこちらを全滅させるのも容易い状態であれば、義によって立ったなどと嘯く甘ちゃん連中であれば降伏を叫んでくることはごくごく自然なこと。
少なくとも、言うだけならばただなのだし。

そして、この戦争において目覚しい活躍を行って名を挙げていたのが『董』の旗印を預けられた賈駆一人、という河東軍の現状を考えれば、首魁たる賈駆を捕らえることによって敵対する軍を一つ減らし、その身柄を持ってただの軍と化した河東軍全軍を無力化し、董卓を麾下に抑えて河東を奪い、そして今まで我々が使ってきた各種の兵器を求めよう、とすることは軍事上正しく、事ここにいたってはそれを詠が受け入れても何の不自然もない。

それを感じているからなのだろう、周辺の兵が動揺とともにこちらに対してちらちらと視線を向けてきているのは。
そいつらを抑える為の策が徐々に浸透するように、賈駆は細心の注意を払って雨のように矢の降る中、部隊を運営する。


確かに、孔明のこの智謀ならば、ひょっとすると劉備軍は一刀の語った歴史の大筋通り、袁紹を倒せるのかも知れない。
あの化け物である呂布すらも、この逃れるも防ぐも出来ぬ陣形と名高い武将の数々によって押しつぶすことができるのかもしれない。
元々漢王朝に対する忠誠心なんてほとんどなく、ただ勝ち目が無いと思ったから公孫賛と馬超の主張に対しては同調しなかった詠の軍師としての判断からしてみれば、あの強大な袁紹相手に勝ち目が見えるのであれば降伏して相手の麾下に加えられる、というのは決しておかしな結論ではないのだ。
少なくとも、ここで無謀な突撃をして全滅して、結果的に詠を欠いたことで戦力が低下した河東を後で吸収合併される、などということを考えれば、よっぽどマシな結論である。


『我々は無駄な戦いを好まない! 袁紹に脅されて無理に立ったお前たちならば、領土の安堵さえ図ってもよいと我らの主はおっしゃっておられる! それでもなお、戦うか!?』
(降伏なんて、出来るわけないでしょうが!)


だが、しかし。
それほどまでにこの河東に蓄えられた天の知識が欲しいのか、やたらとこちらを買ってくれる敵の将軍の甘言を聞いてもなお、詠は降伏することなんて考えもしなかった。
だから、彼女はその相手が無為に時間を費やすその隙を使って、この窮地において以前からこれだけは使うまいと思いながらも考えておいた最後の手段、自爆必死の乾坤一擲の策の準備を行う。

きっと、一年前の彼女であればその言葉の裏を疑い、あまりにも上手すぎる話を何とかして現実のものにしようと頭を振り絞りはしても、降伏という選択肢自体は頭の中からなくそうとはしなかったであろう。
月の身の安全、ただそれだけを求めていた彼女にとって、それさえなるのであれば周囲の兵も河東の民も切り捨ててかまわないものだった。
だからこそ、自分が死んで唯一無二の月を絶対に裏切らない最後の壁がなくなることを考えれば、降伏なんてしてもよかった。


だが、今となってはダメだ。
そんなこと、考える必要もなく却下すべきことである。
降伏……つまりは、自分自身をトップとした天下布武を夢想する現状の主君への勝手な裏切りだ。
そんなことなど、出来るはずがなかった。


一度の裏切りは、やむを得ずだった。
だからこそ、フォローさえきっちりとやればまた同じ立場に戻れると信じた。
そして、だからこそ……二度目の裏切りは、絶対に許されない。
それをしてしまえば、もはや自分に対する信頼というものは、きっと誰からも得られないことを詠は十分に確信していた。
ましてや、自分は今あの男からの信頼を失ってしまっているのだ。

一刀の目標にとって、劉備たちへの降伏は悪いものではない。
心を操る妖しの術を持つ彼にしてみれば、身を寄せる勢力が弱くなれば強い方へと鞍替えする、ということは自然なことなのだろう。
ついこの間滅んだ孫呉や、今までの閨で時折会話に出てきた袁術だとかのことを聞くならば、おそらくあの男本人はあの術を使ってあっちにふらふら、こっちにふらふらしながら、使える『体』を求めてさ迷い歩いていたらしい。そして、自分が治めるこの河東もまた同じ。

だからこそ、ここで河東が劉備に降伏したとしても、おそらくあの男は自分を咎めはしないだろう。
何せ、新たな宿主がホイホイと都合よく来てくれるのだから。

だが、それはただ咎めないだけ。
彼にしてみれば近付くのは権力の中枢にいるものの方が望ましい。
どういった条件かは不明だが、それでも相手の意思さえも無視して下僕へと変える力を持っているらしい一刀にとって、傍に侍らせるのは自分である必要はない……少なくとも、詠はそう思っていた。
一刀の野望達成の上での河東という領土の重要性の低下は、そのまま一刀の心の中での詠の存在の低下である、と。
それは、今はある種の連れ合いのように自分を見ているだろうあの男から、自分をただの妾の一人へと貶めてしまう愚策だ。


そうなってしまえば、一刀に対して思いを伝えることさえ出来やしない。
なにせ、現時点でも一刀に対して絶対の忠誠とともに思いを伝えることは、すなわち詠自身が自分の意思で月を捨てたことに他ならない。
そんな、一度主君を裏切った尻軽に比べて、権力も力も上な存在……例えば、孔明のような女がいたとするならば。


『唯一無二で、ある種特別扱いされていた自分の立場が、孔明に取って代わられる』


その恐怖がある以上、少なくとも自陣営よりも強大な者との同盟という方法は、彼女が取ることの出来ないものだ―――軍師としてではなく、女として。

そして、それと今死につつある兵たちの命を天秤にかけて、戸惑うかどうかについては、もうとっくに決断を下してしまっているではないか。
純潔を失い、月を置き去りにし、誇りをかなぐり捨て、敵を殺し、女を捧げた。
それらの決断すべてが、詠が歩むべき道が何か、ということを何よりも雄弁に語っている。

例え他人をどれだけ犠牲にしても、自分は愛している男のためにすべてを尽くす、と。


『お前たちには、民の怨嗟の声が聞こえないのか? 圧制をなす袁紹を倒し、この混迷の時代に終止符を打つ機会を張子の虎ごときに怯えてその機会を逃すのか!』


圧倒的優位を確信しているのだろう、返答を一切返していないにもかかわらず敵陣からはいまだに声が聞こえる。
こちらの抵抗が止まった事を察してか、もはや矢は降ってこない。
だからこそ、敵軍の先頭に立ってこちらに降伏をよびかける武将の姿が、丸見えだった……こちらの新たな策のための準備が着々と進んでいることに気付いてもいない様で。


それに対して照準を合わせて、詠は遠眼鏡を覗き込んだ。
右手に構えた巨大な長柄の武器をかざしてこちらに対して浪々とした声で降伏勧告を叫ぶ女は、たとえ矢で狙われたとしても瞬時に叩き落す自信があるのだろう。
何十もの肉の壁に庇われなければ飛来する矢一つ防げない詠とは違い、戦場に立っていることに対する怯えを微塵も感じさせぬその姿。
自身が、そしてその主が掲げる清廉潔白な理想に相応しい、その返り血すらも浴びていない姿は、見るものによっては確かにその言葉の説得力を増すほど美しいものだったのかもしれない。


「あれが関羽、か……大したことないわね」


だが、物語の華として美髪公とも称えられる美しい姿は、鏡に写った自分の姿を思い起こして比較した彼女にとっては鼻で笑える野暮ったいものだった。
化粧さえもしていないその顔を見て、男も知らぬその腰つきを見て、自身と比べて遥かに大きくしかし無理やり服に押し込められたその醜い胸を見て、確実に勝った、と思ったのだ。


「奇麗事なんていくらでも好きにいっていろ、この生娘が」と詠は思った。
悪党たる一刀に付き従う為、自軍の兵も、他国の将も殺し、浴びるほど男の精を受け、民の血税によって戦場においてもなお美しく着飾った彼女にとって、いまだ穢れも知らぬ乙女たることを叫んでいるような関羽の声は、まるで現実を知らぬ理想論者の青臭い叫びのようなもので、到底心を動かすものではなかったのだ。
下種たる一刀を愛する為にいつしか彼と同じ位置まで降りていくことを決めた彼女にしてみれば、そんなもの、とうにかなぐり捨てたくだらない残滓でしかない。

だからこそ、彼女にとって一番大切な者は、この死地における必死の勧告にもかかわらず、一切揺らぐことはなかった。
味方を捨て駒にし、自分を汚してでも生き残ってやる、と返って決意を強くするだけだ。


恋に落ちた哀れな少女にとって、民の為だとかいう御綺麗な正義の代償に、愛する男に捨てられるぐらいだったら、死んだ方がずっとずっとマシだったのだ。


「『詠』様! 準備、完了しました!」


だから、詠は駆け寄ってきた一般兵が、自分の名前と共に準備が出来たことを告げに来たことをきっかけとして、大きく息を吸い込んだ。
相手さんが堂々とこちらに対してわざわざと時間をくれた。
その間にこの『大悪人たる北郷一刀の一の軍師』たる賈駆が行うべきことなのは、降伏の為の準備などではなくこの苦境さえも何とか乗り越える為の必死の計略だ。
その効果がすでに全軍へと浸透し、戦意としてみなぎっていることを確認した詠は、自らの周囲を囲むすべての兵へありったけの感情を込めて、呼びかけた。


「分かったわ……聞きなさい、河東の勇者たち! あなたたちにボクの命運と共に、この戦の帰趨を預ける! 正義はわれらにあり、全軍、突撃!!」


こうして詠は、彼女たち劉備軍が唱える御綺麗な理想とは正反対の、醜く愚かな自分の我欲のために、彼女たちの降伏勧告を蹴る事に決めたのである。








おおおおおおお!!
詠様、万歳!
董家に、栄光あれ!

唐突に湧き上がったその声は、まるで戦場すべてを支配せん、とばかりの気迫を込めたまま中空へとどんどんと拡大していった。
降伏勧告を蹴った相手が狙っているのは包囲網の一点への集中攻撃による突破。
受け入れられればそれでよし、だが五分五分でおそらく相手は破れかぶれに突撃してくるだろう。

その分かりきった相手の方針にしたがって部下へと指示を飛ばしていたはずの幽州軍―――劉備軍武将、関羽は、しかし予想していたものを遥かに超えるその突撃の勢いに思わず目を見張った。


「な、何だ、この戦意は!」
「っ! あの、兵たちが呼んでる名前は!」


追い詰めたはずの河東軍の逆襲。
包囲殲滅を仕掛けられてもなおは以下の繊維を保つなんてこと、かの覇王項羽さえも出来なかったことなのに。
四面楚歌の現状へと相手を落とし込んでもなお、一層配下の心を強く立て直すことが出来るなんて、武将ではあっても策士ではない関羽には理解できなかった。

確かに、この外史の彼女は、戦場を駆けた経験はほとんどなかった。
黄巾が立たなかった以上、客将として小規模な、手勢三名で参加した劉備一行が部隊単位でまともな戦闘を経験したのは今回の一連の戦が初めてだ。
それゆえ、理解できないことなどいくらでもあっただろう。
だが、才にあふれた彼女にとって、経験などほんの僅かで両々をつかむことが出来る程度のものでしかない。
それゆえに、今では彼女はすでに数多の凡夫が勤める、歴戦の将軍の能力など遥かに凌駕した場所にいた。

だからこそ、ここまで一方的に追い詰めた以上もはや普通の兵ならば戦うことなど出来ない、ということはもはや疑う余地もないほどの前提だった。
今回の戦闘には河東軍がたまに運用している妙な一団、仮呼称『決死兵』は用いられていないと見ていた。
個々の能力的には低い、しかし自分の命を一切惜しまずいかなる命令をも実行する奴らがいれば、このように包囲陣形など引けるはずがないからだ。


だが、現実はどうか。
完全に包囲し、もはや降伏を求めるだけですむはずの連中が、一気に気組みを取り戻した。
その腕で振るわれる槍は、かの決死兵なぞも遥かに凌駕する勢いで、しかし奴らのように自らの命すら惜しまずにこちらに向かってひたすら戦ってきた。
この包囲を引く際にこちらの軍師たる朱里が計った相手の戦力が、突如増大したその様は、すでに将軍として一級の能力を保有していた愛紗をして、理解できないものだった。

だからこそ、何かに気付いたような様子を見せた軍師に思わず視線をやると、先ほどまでの表情以上に強張らせた朱里が、まるで唸るかのような低い声で現状をこちらに伝えてくる。
敵の首魁たる賈駆と同じく策を武器とする朱里には、相手方が取った方法が愛紗よりもずっと早く把握できていた。つまり、策の内容自体については劉備軍はすでに看破できているのである。
だがその内容は、味方から豪胆と賞される愛紗をして、驚愕せざるを得なかったものであった。


「あの、兵が呼んでいる名は……賈駆の真名です」
「……なっ、馬鹿な! 兵に『真名』を預けたというのか!」
「はい、そうとしか考えられません……」


朱里の言葉に、一瞬、理解が及ばず思考に隙が出来、次に息を忘れて思わず咳き込んだ状態で愛紗は確認を取った。

真名を……兵に預ける?
愚挙だ。
そうとしかいえない。
瞬時に関羽は、そう思った。

真名とは、そんな軽いものではないはずなのだ。
己が心から認めた相手にしか許さない名。その扱い一つで命の奪い合いにさえもなるそんな重大なものを、無数の一般兵へと預けるとは、正気とは思えない。
この戦いの後の今後の生活を、どうするつもりだというのか。
愛紗だって勿論麾下の兵たちについては信頼しているし、この戦乱の世を治める為に共に戦ってくれている同士であると認識しているが、戦ごとに入れ替わり、どのような人間が紛れ込むか分からない不特定多数に対してまとめて真名を預けるなんて考えたこともなかった。


だが同時に、多数の配下を指揮してきた将軍としての視点から考えると、確かにそれは驚異的な力の増幅を可能とすることだということも理解した。
将軍が一兵卒に至るまで真名を預けてくれる。
それは、その将が自分の信じている道―――今回の戦であれば賈駆に従うことが一片の曇りもなく正しい、と強く思っている、ということを何よりも雄弁に語っていると同時に、それに従っている自分たち兵卒のことをこれほどまでに信用してくれている、ということも示す。
身分という壁が現代よりもずっとずっと大きなこの時代、寝食生死を共にしてくれる将はいても、真名を預けようなどと考える将はただの一人もいなかった。
ならばその衝撃、真名すら持たずに下から壁を眺めていたものたちにとっては、どれほど大きなものか。


董卓軍、最強
河東、最高
すべては、詠様のために!


誰が指示するでもなく自然発生的に相手たちが大声で叫んでいるその名が、敵の首魁の真名だ、ということを徐々に理解していった麾下の兵たちにも動揺が走ったのが、愛紗には分かった。
その声が、こちらの兵たちへの目に見えぬ矢として突き刺さったのが、確かに見えたのだ。

相手の気迫に押されて時折こちらを振り向く兵たちの視線……その視線の意味は、例え声に出されなくてもいたいほどわかった。


(あいつらは、主君から真名を預けられるほど信用されている)
(あいつらの主君は、配下に真名を預けるほど信用している)
(それほどまでに自分の行っていることを正しいと信じ、それに従うものたちもまた正しいと信じきっている)
(翻って、自分たちはどうだ? 本当に、劉備様が語っていたことが正しいのなら、どうして俺たちには……)
(天子に逆らったのは、ひょっとして間違ってたんじゃ……)


この戦争中という短い期間とはいえ生死を共にすることで今までまるで自分の手足のように指揮できていた兵たちと心がずれていっているのが、目に見えて分かる。
そんな兵と将が、強いはずがなかった。
当初の兵の連携訓練不足さえ織り込んで作られた孔明の必殺の陣が、敵兵の突然の死兵化とそれ以上の味方の兵の戦力低下によって、徐々に歪まされていく。
孔明の天才たる演算能力を使って錬度不足さえも策に組み込まれていたはずのそれが、彼女の想像の範囲以上に揺れ動いて、少しずつではあるが彼女の制御が利かなくなっていく。

真名を、兵に預ける。
きっと、他所の国から来た人間にはどうしても最後のところは分からないであろうが、それは将から兵に与える恩賞としては、考えられる限り最大のものだった。
天の御使いだとか、それの同僚だとかであればきっと完全には理解できないであろうその真名の至高性を使った奇策は、味方の団結と忠誠を高め、敵の疑心と動揺を広げ、後への影響だとかそういったものを一切考えない一回限りの切り札としては、想像以上。
隣を見ると孔明さえもその実際の効果を目の当たりにして、絶句している。
それほどまで、敵の軍師賈駆が考えたそのたった一つの策は、凄まじいまでの戦闘力の上昇を敵軍へともたらしていた。


「くっ、朱里。このままでは兵たちが!」
「わかっています! すでに伝令は出してあります……でも、まさかここまでなんて」


対抗策としては、一つきわめて簡単なモノがある。孔明に言われるまでもなく愛紗でも考え付く程度のものだ。この場にいるものはきっと誰でも分かることだろう。

だが、愛紗には出来ない。
どうしても、出来ない。
正道を歩み、清廉潔白な理想を掲げ、いまだ正しいことしかしていない愛紗には、例えどれだけ信頼している部下であろうと、友人や仲間ではなく部下である以上、真名を預けるなんてこと出来ないのだ。

誇りがないのか、と問いたい。
真名を何だと思っているのだ、と非難したい。
だが、そう思う愛紗をして、ここまでの覚悟を見せる『義士』を前にしては、ひょっとすると官軍に挑んだことは間違いだったのではないのか、ということがふと頭をよぎってしまう。

こちらが負けることはない。
築き上げた兵数差はあまりに圧倒的。陣形だって例え孔明の奇門遁甲が崩されたとしても、包囲網を引いているこちらが圧倒的に有利だ。
だが、その強烈なまでの圧力に、自身が信じた軍師である孔明の必殺の策が、たわんで、歪む。
眼前に迫ってきた敵に対して、その巨大な一刀を振り下ろす。


「ちちぃ!」
「おおおおおおぉぉぉ!!」
「っ! か、関羽将軍の一撃が、止められた!」「そんな、馬鹿な!」
「……ええい、静まれ! 確かに手だれだったが、それだけだ!」


だがそれが、恐るべきことに関羽の必殺の一撃が、ただの雑兵に止められた。
返す刀でその男を切り裂いても、慌ててそのものを敵ながらもかなりの技量の勇士と仕立て上げたとしても、その事実は変わらない。
その異常現象への原因としては、不意を付かれた事によって武器の加速が取れなかったこともあった、体勢が崩れかけていることもあった……だがそれ以上に、気迫で負けていた。
真名を預けられた歓喜に浸り、狂乱のように上官の命令に盲目に従う兵がこれほどまで戦闘能力を増大させるものだとは。


全身に矢を浴び、それでも戦い続ける兵がいた。
両腕を失い、そのことで油断した前の敵の首筋に噛み付いてから絶命した兵がいた。
武器を失ったことでその両手で二人の敵をかき抱き、仲間に自分ごと切らせた兵がいた。


それは連中が普段使っている「決死兵」と似ていて、しかし何処か致命的に違っていた。

身を削るがごとき、敵の覚悟。
この人のためなら命を捨ててもいい、と感じるその自発的な感情は、妖術のような能力低下をもたらさずに死の覚悟を持った兵を作り上げる。
それは、太平要術の書によるもののように不自然なものではなく、普段詠がどれほど民の、兵のために奮闘していたのかを誰もが知っていたがゆえに築き上げられた信頼関係を基にしている。

国力を上げる為に懸命に領地改革を進め、その結果として民に還元する。
唯才是挙なんてものを導入して、何故か彼女以上の上位者が存在する言わんばかりに増長することなく兵たちに普段から接していた。
平民であろうと能力があれば取り上げ、名家であろうと無能ならば取り潰す、それを建前だけではなく実際に実行していた。
少しでも味方を生かして返すために、数々の新兵器を手ずから作り上げていた。
寸鉄一つ帯びぬ身で、武など何一つ知らぬ身で、こうして戦場まで出てきた。
その小さな体で誰よりも働き、誰よりも苦労を重ねていたことを、この軍の誰もが知っていた。

だからこそ実現した、この自他共に身を削る狂気の進軍。
一刀のことを正確には知らぬ一般兵からしてみれば、詠のやっていたことはそのままれっきとした善政でしかなく、今回の戦への参加だって河東の民たちの為以外に思えなかった。




だが、それらすべての詠が今まで積み重ね、絶対の信頼を得られることになった事情を知らぬ関羽では、この唐突なまでの兵たちの絶対の忠誠心の根底までは理解できない。
その差が、大きかった。

真名を預けた将の覚悟に呼応するかのように、彼らはもはや雑兵ではなくなっていた。
愛紗でも気おされたのだ……こちらの兵で抑えられるようなものではない。
これは一時的な狂乱に過ぎず、相手の人数だって徐々に減っている以上いずれは倒せる。
だが、それは当初考えていた包囲陣からの安全な殲滅ではなく、抜くか抜かれるかのぎりぎりのラインでせめぎあう戦へと逆戻りさせられたものとなってしまっている。
河東軍の中枢である賈駆さえ押さえれば終わりとなるはずだったのに。

その当初の予定通りに行かなかったことが、連鎖的に更なる計算違いを巻き起こす。
悪いときには悪いことが重なるものだ。


「劉備様! 後方より、騎馬による敵襲です」
「何! ……くっ、あの女か!」


こちらに向かって一直線に向かって突撃をかけてくる騎馬軍。
その先頭に立つ覆面をつけた女の姿を認めて、思わず愛紗は罵声を上げた。


敵軍から雪、と呼ばれているその無貌の将。その突然の登場に、包囲している側であるはずの劉備軍にはさらに動揺が走る。
いまだその中身は知らないが、盟主であった公孫賛と同盟軍の馬岱を捕らえた女は、紛れもない強敵。
どうして今回の戦闘にはじめから参加していなかったのか、どうしてこんな段階で唐突に登場してきたのか。
詠の帰りが遅いのに焦れた一刀が、適当に命じた結果だということなんて知るよしもない彼女たちに分かるわけがなかった。
顔こそ隠しているもののひとかどの将であるあの相手には、ただの兵では相手にならないためにすぐさま愛紗は伝令を飛ばして呂布のかく乱に回っていた張飛にその相手をするように申し付ける。
通常ならば、そろそろあの天下無双はやる気なく空腹を呟いて撤退する時間だからだ。自分はとにかく、ここで賈駆を仕留めなければならない。

定石どおりに考えるのであればどう考えてもありえない時期、ありえない駒の突然の投入にさしもの孔明も対策を練ってはいなかった。
その能力をして瞬時に対応策を考え、それを伝達するよう手配するその手腕は見事なものだが、どうしてもそこには時間的な無駄が生じてしまったのは否めなかった。
指揮する将、指示する軍師は共に一流。だが、兵の志気、能力共に負けていた彼女たちのその指示が完全に徹底されるその前に、突然現れた友軍をまるで予期していたのかのごとき連携で動きを変えた賈駆の部隊は、その動揺による兵の乱れを突きながら、中央だけは何とか守ってみせる、という陣形を崩すことなくついに包囲網の最後の一枚へと迫った。


「来るなら、来い!」


その最後の一枚、凡夫では決して越えられぬ絶対の壁ゆえに人数的にはもっとも少ない自分の部隊に対して突撃を仕掛けてくる賈駆の親衛隊に向けて、心の迷いさえも吹き飛ばさんと愛紗は思いっきり振りかざした青龍偃月刀を振り落とす。
その姿は、例えどれほど力を増幅されたとしても以前雑兵では届かぬ高みにあった。

だから今度は止められなかった。
何人もの兵が、その勢いに押されて宙を吹き飛ぶ。

いかに敵の覚悟と志気の向上があったとしても、所詮一般兵では武将には叶わない。それは、騎馬を用いても、足止めのための奇妙な道具を使ってもかわらない。
愚かで頭の軽い天人が授けた妙な超兵器―――例えば、一里の先から敵を打ち倒せる鉄の杖でもない限り、それは絶対に無理なことだ。
どれほど懸命に必死にすべてを賭けて挑んできても、無為に命を散らすだけである。
数十の命を費やしても、稼げるのはほんの一瞬。
夜盗の頭ぐらいしか命じず、夜盗ならば配下が従わない自分が生き残る為に兵の命を無為に散らす、あまりに自分勝手な無意味な命令。

だが、それは彼ら従う側にとっては無意味ではなかった。
吹き飛んだ幾人もの仲間を盾にして死の暴風を防いだ男が、一斉に飛び掛る。それとて、返す刀で吹き飛ばされるものであるが、少なくともほんの一時視界を防ぎ、ほんの一振り分刀を振らせるだけの手間を無類の武将へと掛けさせることが出来る。
命を代価にしたにしてはあまりにささやかな、しかし彼らにとっては何よりも望んだものを購うことを可能とするのだ。


「詠様、今です!」
「ありがとう!」


その命を懸けた決死の覚悟により、時間稼ぎはなった。
自分たちなんかに真名を預けてくれた初めての貴人を逃がすための、ほんの一瞬の隙を作るという目的は達成できたのだ。
その小さな小さな体を馬上で丸めるようにして武器一つ持たぬ身にてこの死の暴風へと向かってきていた少女はその作られた一瞬の隙を見逃さず、するり、と潜り抜けた。

関羽にとってそれはあまりに大きな失態。
死を呼ぶ必殺の包囲が、自分の不甲斐なさによって相手に奇策一つで抜けられてしまったのだ!


「しまった! くっ、どけぇ!」
「否、いかせんよ!」「喰らえ!」「この、逆賊め」「董家、万歳!」
「邪魔を、するなぁぁぁ!!」


他のすべてを逃したとしてもどうしても止めなければいけなかった本命たる賈駆をその手よりこぼしたことで、舌打ち一つをして振り向く愛紗に、またも兵たちが数で挑む。
そんなもの、彼女にとっては敵ではない。ほんの僅かな時間ですぐさまそのすべての兵を打ち払うのは、さほど難しいことではなかった。
だが、徒歩の愛紗にとって、その一瞬が命取りだった。
それによって稼がれた時間で、振り向くのがほんの僅かに遅かった彼女の青龍偃月刀は、ただ賈駆らしき人物が乗った馬の尻を風圧で撫ぜることしか出来なかった。

いくら千人力の彼女でも、手が届かないところへはどうしようもない。
だからこそ、逃してしまったことに歯噛みをしながら、周辺一帯をなぎ払って征圧した愛紗は、泥縄的に叫んだ。


「私の弓を持て!」


剣が届かぬ距離へと抜かれたのであれば、今度は弓を。選択自体は当然間違いではない。
だが、凡夫とは比べ物にならない腕とはいえ、それでもあまり得意でないそんなものを取りだすあたり、もはや完璧のはずの策が破綻したこともまた間違いないのだ。
それが分かっていながらも、何とかして今の努力で過去の失態を取り戻そうと、愛紗はただただがむしゃらに矢を撃ち放つ。
手持ちの矢がどんどんと減っていき、それと共に逃走していく敵の数もまた同じだけ減っていく。

だが、それでもその速度は微々たるものだ。
とてもこの勢いでは矢の射程の外に出るまでに、敵を全騎射倒すことは出来ないだろう。それほどまでに、騎馬の速度とは驚異的だった。
その速度に相応しく、敵影はどんどんと小さくなっていき、もはや賈駆がどれなのか、愛紗の視力をもってしても区別がつかなかった。
それでもひたすらに彼女は矢を打ち続ける。だが……それにもやはり限界があった。
ミシリ、と携えていた弓から嫌な音が走る。見ると、酷使に耐えられなかったのか、中央あたりに小さな亀裂が入っていた。

それに気付いた愛紗は、呼吸を整え、最後の一矢を放つ……まるで、悪足掻きのように。
そして、一言呟いた。


「……逃がしてしまったか」
「賈駆……恐ろしい相手です。ここまで兵に命を捨てさせることが出来るなんて」


その声に応えた孔明の返事よりも早くに翔んでいったそれは、彼女の桁外れの才を示すかのごとき速さ、精度で放物線を見事に描いて敵の部隊へと向かっていき、やがては落ちる。だが、それだけだった。
狙い通りに飛んだそれがもはや米粒よりちょっと大きいだけの敵影の一つを崩したのとほぼ同時に、亀裂が広がって愛紗の持つ弓はついに真っ二つに割れた。
無理もない……それほどの力を込めて延々と撃ち続けていたのだ。決して金銭的に余裕があったわけでもない愛紗の弓は、その英傑の力に耐えられるほどのものではなかった。
それを考えるならば、むしろこの弓はよくやったほうだといえよう。
もっとも、結局はそれも無意味に終わってしまったが。


これだけの戦力差を、たった一つの策でひっくり返した賈駆という恐るべき軍師の名を胸に刻んで、愛紗は目的を果たせなかった己の無力さに歯噛みした。
せっかく孔明の登場という予想外の事態を使って運良く築き上げることができた戦力差を生かすことが出来ずに、こうして小勢力ながらも官軍の中で確かな存在感をかもし出している董卓軍を潰すことに失敗してしまった。

この戦い、与えた損害はこちらの方が多かったかもしれないが、結局のところ劉備軍はまたも勝利目標を満たすことが出来なかった。

今日の戦いは、もはや終わりだ。
そして明日からまた、泥沼の戦いが始まる。

明日もまた、じょじょに武将の数を削られ、兵員にも乏しくなっていっている状態で、またもあの強大な袁紹たちと戦わなければならない。
きっと、あの軍師には二番煎じなんてきっと通じない……つまり、劉備軍は千載一遇の絶好の機会を、逃してしまった。

河東を引き入れることが出来たとしてその上で最大限ありとあらゆる要因を甘く見積もって、ようやく互角程度だった絶望的な戦力差を詰めることにすら失敗して、今度はまたも包囲殲滅のさなか戦わなければならない。
今回の戦場で敵を追い詰めることが出来た関羽は、しかし今後の戦いでまた元の追い詰められる窮鼠の立場に逆戻りしたという嫌な予感に、ぎしりと歯を食いしばって耐えた。










騎馬を必死になって走らせる。
ハアハアと、荒い息が馬の口から出ているのが馬上からでも分かるが、ここはもうちょっと頑張ってもらわなければならない。
ほとんど安全圏まで逃げ切ってようやく馬の心配が出来るようになったのと同時に、詠は改めてこのあぶみ、というものの有用性を痛感した。
文官ゆえに騎馬には乗れる、程度の乗馬術しか持たなかった詠をして、ここまでの速度を出せるとはやはりこれは有用な兵器だ。今回の戦で何人もの死馬を作ってしまったため、おそらくそれを漁るであろう劉備軍にはその秘密が分かってしまうだろうが、どうせ今回の戦いの中それを製造するだけの時間なんてあるまい。
奴らが大々的に広めてしまう前に、潰してしまえばいいのだ。

前方からはおそらく一刀の気紛れで派遣されたのであろう、城に残っていた騎馬隊の一部が戦っていた張飛の部隊から離れてこちらに向かってくる。
先頭には、白馬に乗った女。覆面をしているためはっきりとした区別は付けにくいが、おそらく公孫賛だ。
反乱を疑ってこちらを捕縛に来たのか、とも思ったが、陣形からするとどうやらこちらを援護しようとする意図が見えてくる。
ということは、おそらく……一刀は、一時的に自分を信じることに決めたのだ。


「一刀……遅いわよ、馬鹿」


憎まれ口を叩きながらも、たったそれだけが分かっただけで、詠は今回の苦労がすべて報われる気がした。
失った兵の数は大きく、自分自身も真名を兵に預けるなんて事をしてしまった。
今後の困難を考えると、正直頭が痛くなるが、それでも自分は生きている……一刀の前へと帰ることが出来る。
何とか、最大の困難をしのぐことに成功したのだ。

だったら、今回の戦に出たのは正解だった。
犠牲になった兵に対して申し訳ないと思う気持ちが皆無、というわけではない。
だが、それでもなお、詠は今回のことをきっかけに一刀とやり直す機会を得る事が出来たことへの喜びのほうが大きかった。

そう思って、詠は馬の速度を無理やりさらに上げて、こちらに向かってくる公孫賛と合流するべく手綱を握るこぶしに力を込めた。
その次の瞬間。






「………………っえ?」






とすり、と。
どこまでも鈍い音がした。
まるで、些細な夢を、僅かな希望を、容赦なく打ち砕くような、そんな音が。

不意に感じた軽い衝撃と共に、急速に力が抜けてもはや手綱を握っておくことも出来ずに、力なく馬の背から大地へと落ちていった詠の耳には、ただただその鈍い音だけが響き渡っていた。



 36話へ

Comment

確かに詠ちゃんの政治は善政。それに応える兵の気概がってえええええええええええええええええええええ!
ここまできて、ここまできて、あと少しで、あとほんの少しで、ええええええええええ!
心臓が握りつぶされたような衝撃です。

次回も楽しみにしております。

詠ちゃん・・・・・・・・
この外史の詠ちゃんは健気過ぎて泣ける

最後の矢かしら
死ぬようなことはない、と思いたい。
さすがにこれで終わりだと悲しすぎる

やはり詠ちゃんこそが主人公だ。
輝いてる。さすが人気投票一位。
今まで頑張ってきたんだもんな、風たちが来るまでは
実際一人で頑張っていたんだ。兵たちも付いてきてくれるさ。
孔明に勝ってくれて嬉しかった。

まだ死んだと決まっているわけじゃないし、
そもそも生きてる。次話で分かるはず。
詠死んだら一刀寂しすぎる。たとえすべてを支配したとしても。

(=ω=.) <貧乳はステータスだ!希少価値だ! >自身と比べて遥かに大きくしかし無理やり服に押し込められたその醜い胸を見て、確実に勝った、と思ったのだ。

ああああ!!!なんてこった!!
途中の関羽に対する詠の生娘発言が最高でした。
あれだけ抱かれてればそうなりますよね。
ほんと詠はいい女でした。ここでの死亡フラグは是非ブチ折って欲しい。
一刀がキルヒーのいないラインハルトばりに不幸ルートになってしまいそうで。

やっぱり詠ちゃんの結末はこうなったか。。。
悪一刀を完成させるには必要とはいえ悲しいなぁ

 詠ちゃんが健気過ぎる。が、やっぱこーなるか。合掌。
 悪一刀(完成前)のことだから。彼女が死んでも奮起したりしないで、もう一つ二つ山があるのかもしれないけど。
 悪一刀には最後はちゃんと、彼女の死が話的に無意味でないくらいに覚醒して欲しいなあ。
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プロフィール

基森

Author:基森
蚕鳴や円禍と名乗ってたこともあります。

主に小説・ssなどを置いているブログです。

自前の本棚を持つのは初めてなので手探りでやっている程度のものですが、わずかばかりの暇つぶしにでもなれば幸いです。


メールは「kulukku106☆yahoo.co.jp」まで、☆を@に変えた上でお願いいたします。

そろそろ、非営利にならトップへのリンクフリーとか言ってみたり。

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