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梟森7

比翼の時

 片腕にもかかわらず器用にも月光は一瞬で、しのぶの装束を粗い目の鎖帷子ごと脱がした。それとともに、自らの装束の帯を一箇所引っ張る。それだけで、一瞬で月光を覆っていた黒装束も解けた。忍びの服は、ある一箇所を解けばたやすく脱げる構造になっている。
別にこういったことのために脱げ易くなっているわけではなく、ただ単に水辺で濡れぬようにという潜入時における利便性を考えての事だったが、勿論こういったときにも威力を発揮する事は事実だ。
 
しのぶは別段恥ずかしがったり、前を隠したりはしなかった。幼い頃からともにすごしてきたもの同士であるし、そもそも風呂とて一緒に入っているのだ。別に全裸を見られたところでなんら感慨はなかった。
 ただ、なぜこのような行為を月光が行っているのかは理解しておらず、いぶかしげな表情になる。それを無視して、月光はゆっくりと薬のせいで脱力してくったりと布団の上でその四肢を投げ出しているしのぶに、顔を近づけていく。
 かわらずいぶかしげな顔をしているものの、別段しのぶは抵抗しなかった。月光のいうこと、やることに逆らった事など一度もない。

 そして、それが男女の愛を伝える行為だと、情欲を表す行為であるということを知らずに、しのぶは月光の口付けを受け入れた。
 そして、しのぶが理解していないという事を知っていながら、月光は続けた。


 ゆっくりとだが確実にその薄い唇をわって入ってくる月光の下に、しのぶは無抵抗で応じた。薬のせいで一層熱くなっている子供特有の体温と、薄い唾液の味がそのあまりにも柔らかい舌の感触とともに月光に伝わる。そして、しのぶはその一切を完全に無抵抗で受け入れた。
なんとなく、いまだ体内で暴れまわる熱がわずかながら和らぎ、しかし、よりからだの奥に吸い込まれたように感じながら。


 しばらく口の中を月光の舌が探っていった後、ゆっくりと顔を離していくその表情が、しのぶはなぜか苦渋の色が混じっているように感じてわずかに首をかしげた。


「月光?」
「いや、なんでもない…………続けるぞ」
「わかった」


 とりあえず、たぶん修行だと思うのでしのぶは逆らわずに頷いて、月光の動きを最大限感じ取れるように感覚の網を広げる。
今までの修行とは一風変わった修行だが、最近忙しいらしくあまり会話も交わせなかった月光と触れ合えるこの行為自体は、しのぶの胸にじわっとした暖かさしか「今」は与えていなかった。


 そのまま、ゆっくりと月光の手がしのぶの背に回り、背骨から尾骨の辺りをゆっくりとなでさすっていく。それに伴って唇を犯していた舌がゆっくりとのどから鎖骨へと降りてくる。
 下穿きしか身につけていないしのぶの体へ、月光はその片腕を器用に使って、いとおしむように軽く触れてきた。

 ゆっくりと、しのぶの瞳が潤んでくる。だが、それは情欲によってではない。父とも、兄とも慕う月光がこれほどまで自分にかまってくれる事が、ただただうれしいのだ。最近は月光も忙しいらしく、自分も様々な悩みを抱えていたためには慣れていたような気がする距離が、近くに感じられることが楽しいのであって、それは断じて性的な快楽から来るものではなかった。
 それがわかっているからこそ、このような幼子に、今から自分の獣欲を叩き付けねばならないということは、月光の心にじわじわと突き刺さるような疼きを感じさせたが、月光はそれを無理にでも刃で押し隠して行為を続ける。

 するすると、手を下穿きのほうへと滑らせていく。そう大げさに濡れているわけではないが、じっとりと湿った感覚があった。おそらく卯月の持った媚薬のせいであろう。唇をしのぶの胸へと移し、その媚薬により身の内で熾き火のように燃えているであろう炎にさらに薪をくべる。
胸板は薄い。ひたすら薄い。しかしながら真っ平らというわけでもなく、僅かに盛り上がった肉がそれなりに、あくまでそれなりにだがかろうじて男児とは区別できる程度の乳房を形作っている。
 ゆっくりと、その薄い色素の中でわずかばかりに色づき、膨らんだ乳輪に舌を這わせ、その先端にノミで入れられたような切れ目をなぞる。


「うん……」


 突如その先端に電撃が走るような感覚が生じた事に、わずかばかりの恐怖を瞳に浮かべてしのぶは胸元へと視線を移す。
 そんなしのぶを見て、月光は一度手を止め、腕全体で軽く抱きしめる。決して力を入れないように、胸の中にある誰よりも大事な娘を壊さないように、想いを込めて。


「――んんッ!」


 人差し指で背筋をゆっくりとなぞっていくと、丸まっていた背中が思い切り弓なりに反る。それに伴い、思わずであろうがはいっていた力が抜けたことを感じて、月光は再びうっすらと肋骨が浮くほど薄くはあるが、僅かながら、慎ましくも女を感じさせる膨らみを、力を入れぬよう、ゆっくりと撫で回した。


「あっ……………はぁっ!!」


 弱弱しく、しかし熱い吐息。
 徐々に声が高くなっていく。

もはや僅かとは言えない。身を焦がす媚薬の効果を呼び起こした月光の腕に、しのぶは明らかに感じている。月光の体の下で組み敷かれるような体勢で太腿をこすり合わせ、初めての快楽に身体を震わせているのだ………それが何なのかの理解すらもたずに。


「んっ、あっ………」


 もじもじと身をくねらせるしのぶ。そのいきなり呼び起こされた未知の感覚に、どうしていいか分からないのか、丸っこく、小さな手は盛んに布団の端を握ったり虚空を掴んだりしている。
呼吸もかなり荒くなってきた。きゅっと口を結んで荒い息をかみ殺そうとしながら、その不安定な視線を月光に向ける。

その視線を無視するかのように月光は無言で、小さなももを軽く揉みしだき、そのまま上へとゆっくり指をスライドさせる。きつすぎる刺激とならぬよう、無用な感覚を呼び起こさぬよう、細心の注意と共にさわさわと撫で擦る。丹念に、ゆっくりと、優しく。
同時に、開いた唇で可愛らしくも膨らんだ乳首を軽く啄ばむ。二度、三度と。
その度に、しのぶの上げる声は甘くなっていった。時々胸元をまさぐる頭部に視線を投げかける。月光の角度からは見えなかったが、その表情は間違いなく切なさを訴えかけていた。


「はぁっ、はぁっ、ああ………あんッ!」


愛撫にもいよいよ身が入る。唇の中央で挟むように咥え、その盛り上がりとしかいえないほど僅かな乳首に更なる強い刺激を与えつつ、時折不意に首筋に唇をつけ、その肌の味を香りを五感へと導く。
女の香りというには余りにも未成熟な甘い匂いと、独特な薬の刺激臭の入り混じった媚香。

その水色のきれいな、艶のある髪を掻き分けて耳を甘噛みしていく。
声にならない声を上げるしのぶ。すでに目はとろっと蕩けており、最早完全に脱力しきってなすがままだ。今まで、苦痛に耐える訓練は行っていたとしても、このような刺激に対する耐性なぞ、あるはずもないからむしろ当然だろう、と月光はおもう。

その月光の態度は、まったく持って冷静そのものだった。肉体的な反応は確かに示している。しかし、それは月光自身の意思によって呼び起こされたものであり、断じてしのぶの姿態に反応したものではなかった。

彼にとっては、どこまでいってもしのぶは娘であり…………伊賀においてすべての忍者、くのいちを統括する伊賀忍軍頭領月光にとって、性行為とは相手を夢中にさせ、自分をおぼれさせない、単なる行為に過ぎないからだ。


それでも、月光は思いを込めて動作を示す。
これから、望まぬ男に身をゆだねる事となるしのぶにとって、しのぶの一番初めのこの一夜だけは心を通わせ、少しでも想いに残るように。この一瞬に重ねた心を抱いて続く千夜に相手に媚を示す事が出来るようにと。


くのいちに対して、一番最初に教え込まれることは、恋慕の情である。


この男のためであれば、自ら望まぬ男の腕の中に飛び込んで見せる、幾らでも泥土の中に身を委ねようという感情を植えつけられる。少しでも惚れた男の役に立とうと、恋慕の情を持って、相手を惚れさせ、その命を奪う・………自らの寿命を対価として。
後に、その業で一国を支配することとなる四兄弟の技などとは比べ物にならないほど、卓越した心理操作技術に取り込まれた彼女達は、その最初に焦がれた男のためにその身を汚す。


伊賀の女は男の道具である。くのいちとは、惚れさせた女を自らの仕事に使用する、人心を踏みにじった非情の兵器だ。男のためにその身を捧げ、毒を飲み、そしてその命を尽かしていく。
この伊賀において、狗と呼ばれながらも当代信長から確かな地位を確保した裏には、そういった何十何百もの女の涙があった。
それこそが、戦闘力において武士に劣る忍びの業だった。



だが、伊賀の歴史には、自らの愛するものを見ず知らずの男に抱かせなければならない男達の慟哭も確実に刻まれていた。
自らの妻が、恋人が、娘が道具として、老人に抱かれ、青年になぶられ、少年をたぶらかし、そしてその命を縮めていく。
忍びは、あくまで心を殺せる者。心を持たぬものではない。
卯月のように完全に感覚が麻痺したものでない限り、その行為に男は慟哭し、その理不尽への怒りを戦にたたきつけていく。
どこまでも、残酷で、人の心をもてあそび、そして完全な戦いのためのシステム。
創造神が願った、真の苦痛がそこにはあった。


自らが命じてきた苦悩を表情一つ変えることもなく、月光は実行する。
当たり前だ。ここで情におぼれて役目を果たせぬものになど、頭領たる資格などない。
だから月光は、顔色一つ変えず、その動作ひとつ揺るがせもせず、その心を押し殺して、刃の下で続けた。










ゆっくり、ゆっくりと月光が欲情ではなく意志の力でそそり立たせた自分の陰茎をしのぶの入り口へとよせ、そのまま力を込めていく。十分以上その付近には湿りが加わっていたが、そもそも二次成長も始まっていないのだ、かなりの力を加えてもその部分はなかなか前に進んでいかなかった。

それでも、月光は焦らず、養女の柳腰を掴んで離さない。可能な限りの慎重さとやさしさを持ってゆっくりと事を進めていく。これからしのぶはくのいちとしての修行に入る。その中では、苦痛を伴うものもあるだろう。あるいは、人知を越えた快楽を伴うものもあるだろう。望まぬ男に身を任せ、その命を奪うこともあるだろう。これから先、しのぶにとってこうした性行為は、決して楽しいものにはなりはしない。
そのようなこと、やめてしまえといいたい。何もお前がそんなことをやらなくても、いかようにもなるとしのぶに告げたい。忍びとて、いや忍びだからこそそうした感情が心の中で暴れ狂うのを月光は止められなかった。


そのうち、やけに子供っぽい―――真実子供なのだが―――悲鳴と共に、しのぶの腰が完全に崩れた。瞳は濡れ、口元もべとべとであったが、下腹部はその比ではないほど濡れきっていることが、自分のものがずれた感触で思わずそちらに視線をやった月光の目には見て取れた。


忍びには、決して心がないのではない。普通は唯人と同じ心がある。たとえそれが今までの生によって磨り減りきったものであっても。
月光にだって、心はある。いや、むしろしのぶと出会ってから彼の心は花開いたようなものだ。しのぶにとって月光がすべてであるように、月光にとってもこの自らが育てあげた少女の存在はその心の中で随分大きなものになっていた。

それでも、動作はよどみない。どれほどその心を痛めていようと、苦しんでいようと、表情や動作にはまったく表れない。忍者とは、心が、感情がないものではない。その心を主君の命、使命という刃の下で押し殺すことを可能とした者のことを言うのだ。

そのため、月光はその荒れ狂う内面とは裏腹に冷静に事を運びながら、その実内面の意思に忠実に従って少しでもしのぶの思い出に残る、これから先に胸に宿していける初体験を与えてやろうと、慎重に慎重を重ねて行った。


「しのぶ……」
「―――っ!!」


やがて、声にならない声と粘性の音と共に、しのぶの背が弓なりに反って奥底のモノがぶちん、と破けたのを月光は自分のモノ越しに、確かに感じた。薬の影響で熱く濡れた感触が、そのしのぶのサイズからすればあまりに大きすぎるものを痛いほど締め付けてくる。
それは経験豊富で女として熟れ切った時期の年増女の持つような肉壁が肉棒全体に絡み付いてきてまるで消化しようとしているかのように蠢く、といったものではなく、まさに締め上げる、と言うにふさわしい堅くきつい内部の動きであり、しのぶのからだが男を受け入れるにはまだ早い、と言うことを存分にこちらに伝えてくるものであった。

いつも表情の変化は薄いながらそれでも幼さを感じさせる顔が傷みと快楽に歪み、白目が返り、舌を宙に躍らせながらしのぶがその衝撃をどうにかして受け流そうとするのを、月光はただ動かず、見ているしかなかった。
身を裂くような女の痛みは、いかにしのぶに比べればかなり経験豊富である月光とて完全には理解できない。

聞きかじりでよければ、それは腹を刀で割かれたようだと言う。あるいは、焼けた鉄の棒を押し付けられたようなものだと言う。体の出来上がった女ですら悲鳴を上げ、必死で逃れようとするその痛み以上のものを受けたであろうしのぶの苦痛がいかほどだったのかなどと、きっと己の想像の埒外のものであろう。


だが、ようやくその動きが収まったとたんに、しのぶはすぐにこちらに向かって笑って見せた。修行でこの程度の肉体の酷使、肉体の苦痛などと言うものなど当然だ、と目で語って見せるその姿を見て、月光の殺したはずの良心が強くうずく。
いっそこんなことなど中断して、しのぶと共に大陸に逃げようか、そんなことすら思い浮かぶ。月光は現時点におけるJAPAN最強の忍びだ……いかなる追っ手が下されようと、隻腕にもかかわらず伊賀忍軍の頂点を極めている月光をそう容易く討ち果たせるはずがない。果敢がえるほどに、この誇らしくも忌まわしき地位につくこととなったすべての力を使って、しのぶへの贖罪に変えようか、などという考えがいかにも素晴らしいもののように思えてきた。


だが、月光はその考えを脳裏から消し去った。
そのことを誰よりも望まぬのは、伊賀忍軍頭領の片腕として育てられ、その事のみを喜びに生を紡いできた少女に決まっているからだ。今の彼女には、この新しい修行を一刻も早く身につけること以外に考えなどあるまい。むしろ、自分のために頭領を辞める、などと言い出せば自分の性でそのような事態に、と一層責任を感じ、落ち込むことであろう。
しのぶはそういう娘だ…………そういう娘に、月光が育てた。育ててしまった。


「俺は、お前を必要としている……受け入れよ」


だから月光は、そんな慰めにもならぬ言葉を一つ掛けただけで、いまだに痛みも納まらぬであろう幼き少女を相手に再び動きを再開した。貫かれた痛みにしのぶが声を上げる。下手をすれば壊れてしまいかねないほど幼い少女との性行為がそう簡単に快楽だけしか生まないはずがないのは明白だ。だがその間も、しのぶの喘ぐ息は収まる様子は無かった。
 月光の陰茎が根元まで入り、二人が完全に繋がる。月光の動きが止まったことで不安そうな顔をしていた少女はその言葉を聴き、荒々しく突き入れられてようやく満たされたような笑みを浮かべた。肉体を蝕む苦痛と快楽にすら押しかつ、精神的な安らぎを得たことで。

張り詰めた亀頭がぬるっと滑り込み、処女であった膣口が丸く押し広がる。生肉を引き裂くような感触と共にさらに奥へと進んでいく。
本来であれば身を裂くような痛みであろうそれは、薬によりしのぶの胎内より強制的ににじまされる愛液と充血しほぐれきった粘膜の生む齢十にも満たぬ普通の少女にとっては理解の及ばぬであろう快楽によって上書きされた。なくなったわけではないであろうが、一時の衝撃さえ薄れれば、徐々にそちらに注意をやらなくなっていける。
くのいちとする処女にこれからの性行為に対して悪感情を抱かぬように徹底的に快楽を与えることを目的に作られた卯月の秘薬は、幼いしのぶに対しても確かに効果をなしていたのだ。

そのため月光はしのぶの体を気遣いながらも、とにかく彼女を薬の効果から救い、今後の修行のため膣肉を作り変えることを目的に腰を動かす。
火照りきった大きな喘ぎ声が溢れる。その音にまけじと結合部からも、陰茎の動きに合わせて愛液が迸り、月光の腿あたりを派手に濡らす。

きつく強張った粘膜を無理やり切り開いていくその感触は、確かにある種の快感を伴うこともあるだろう。思考のつたない幼女を己の意のままにすると言う行為に、歪んだ支配翼を書きたてられる大人とているだろう。
事実、伊賀では仕込んでいないとはいえ、幼女のくのいちというのは需要が全くないわけではないのだ、こういった未成熟な肢体をもてあそぶことを好む好事家と言うのはいつの世にも絶えない。

しかし、熱く濡れた粘膜の感触も、きついほど己のものを締め上げるその膣圧も、月光にとっては何一つ快楽を生む要素になどなりはしない。残るのは世界すべてとそれ以上に己を呪う怒りだけだ。こんな行為に喜びなど感じられるものか、と月光は思う。
そのため、それらの感触はすべて己のやっていることはそのような浅ましい連中と同じことだ、と思い知らせるのみである。


だが、今はその怒りすら押し殺そう。


少女の甘ったるい嬌声と、月光が洩らす声が次第に合わさって、一つの音へと成り代わる。そうした合間で、己を父とも思っているであろう少女のせめてもの慰めにと、その昂揚が浮かぶ頬に口付けを落とし、宙を掻ききる細腕に背中を貸し、その柔らかな舌に己のものを絡めてかき回す。
こんなときばかりは、己が隻腕であることが恨めしかった。忍びの体術をもってしても一本しかない己が腕では、体重をしのぶにかけないように布団に突っ張って支えるのが精一杯で、彼女を抱きしめてやることが出来ない。そのため、少しでも彼女に安らぎを、とそのあまりに薄い年齢相応の胸に己の胸を可能な限り密着させて動く。
しのぶがその二本の腕で月光を抱きしめることで、二人が共にあることを彼女に伝えられるように。

 処女膜を破ってもなお拓かれたとはいえない幼い膣は狭く、往復する度に月光の陰茎をきつく引き絞る。奥行きは浅く、月光のものすべてを収めきることは端から不可能であると言うことがわかっているため、力づくではなくあくまで優しく、己の快楽ではなくしのぶの快楽だけを優先した動作ではあったが、その狭さゆえにどうしても力づくにならざるを得ないこともあって、月光は覆面を解いた素顔のままで思わず顔をゆがめそうになってしまう。
彼は、しのぶに出会ってから当人の予想以上に人としての情感を備えもつこととなってしまった。元々血に酔いがちな性質ほどあったが、それでも他者を傷つけることに対する戸惑い、というものは紛れもなくしのぶと暮らし始めてから生まれたものだ。

月光のものはこの上なくきつい感覚を覚えていたが、逆に言えば月光のものにしのぶの中は成人を迎えた女であれば考えられないほど強烈にこすられていることになる。到底考えられない圧迫感を受けながらも月光が内壁を摺りながら引いていくと、一点でしのぶの体が悦びに震える。押し込んだ時には、しのぶはそれが何かわからないままも本能の命じるまま子宮口を自ら触れ合わせて甘い声を漏らした。
 互いの体を交わらせる事に集中しているせいか、常以上にしのぶの望んでいることが伝わってくるような気がして思わず苦笑しながら、月光は再びしのぶに口付ける。望みの叶ったしのぶはその行為の意味もわからぬまま、ただただ求められている、と言う実感だけを胸に喜んで迎え入れる。舌を絡ませながら、 子宮口を押し上げた陰茎はやがてその幼い体を絶頂へ導いた。


こうして、自分が何をなされているのかわからぬままも、月光の片腕となる、と言う念願がかなった少女は、破瓜の痛みをその想いで忘れきって、薬による強制的な絶頂と共に幸福感を伴ったまま忘我の境地に至らされた。

涙と涎と鼻水とその他もろもろでぐしゃぐしゃになった顔だったが、その顔には確かに安らぎが見て取れた。



月光が片腕をささげたときに持ちかけられた契約は、しのぶからも月光に己をささげたこのとき真に二人の間に結ばれた。

良き時も、悪き時も、富し時も、飢えし時も、病める時も、健やかなる時も。
死が二人を分かつ…………否、例え死の時であろうと共に。



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プロフィール

基森

Author:基森
蚕鳴や円禍と名乗ってたこともあります。

主に小説・ssなどを置いているブログです。

自前の本棚を持つのは初めてなので手探りでやっている程度のものですが、わずかばかりの暇つぶしにでもなれば幸いです。


メールは「kulukku106☆yahoo.co.jp」まで、☆を@に変えた上でお願いいたします。

そろそろ、非営利にならトップへのリンクフリーとか言ってみたり。

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